せっかくシュウと一緒にいるのに、あの留守電の声が頭から離れない。


何者なの……?


シュウのことも知ってるってことは、シュウの知り合い?


私は恐る恐るシュウに聞く。



「……ねぇ、シュウ」


「なに?」


「……ヒデキっていう知り合いいる……?」


「……ヒデキ?知らないけどなに?」


「ううん。なんでもない。おやすみ」


「うん。おやすみ」


「シュウ……。好きだからね」


「うん」



少しすると、シュウの寝息が聞こえてきて、でも私は眠れなかった。


又、なにかが起こる気がした。