布団には千里。
私とシュウはベッドに横になる。
「電気消すね」
シュウが電気を消すと、私はシュウにしがみついた。
シュウは知らん顔をして眠る。
結局、秀司のこともこれからのことも、なにも話せなかったな……。
でも、今日だけ。
千里は……。
もうここに連れてこなければシュウに会うことなんてないよね?
千里とシュウの寝息が聞こえてきても、私は眠れなくて、不安と寂しさでいっぱいになった。
シュウはすぐ隣で眠っているのに……。
―翌朝
なかなか眠れなかった私は、起きると寝室にひとり取り残されていて、キッチンからふたりの楽しそうな声が響いてる。
しまった……。
出遅れた。
私は飛び起きると、急いでキッチンに向かう。
「おはよー」
「おはよって、倫子さん、もうお昼だよ」
「え?!」
時計を見ると十二時を過ぎていた……。
ご飯を食べて支度したら帰らないといけないじゃない。
「なんで起こてくれなかったの?!」
「起こしたけど起きなかったから」
「私は何度も起こしたんだよ?」
嘘だ。
又千里にやられた……。



