私は勢いよく服を脱ぎ捨て、お風呂に入る。
シュウは絶対千里になんてなびかないよね?
だってシュウは今までどんなにいい女が寄ってきても、なびかなかったもん……。
シュウの彼女は私なんだから、ドンと構えてたらいいのよ!
そう思いながらも、やっぱり落ち着かなくて、私は急いで髪と身体を洗うと、お風呂から出て、身体を拭きながらふたりの話し声に集中する。
「ありがとう。私も高山くんみたいな人と付き合いたかったな……。倫子が羨ましい」
千里の言葉にドキッとした。
シュウはなんて答える?
「俺みたいな男、大変だよ。倫子さん、あれでなかなか根性あるから」
ちょっと嬉しい。
「そう……」
「うん。千里さんも頑張って」
シュウの言葉にホッとして、私は急いで服を着るとお風呂場から出る。
「酔いが醒めちゃった。飲み直そうかな」
「倫子さん……」
「嘘、嘘。眠くなったから寝ようよ?」
「じゃあ、私ここで寝るから布団あるかな?」
「いいよ、寝室に布団敷くから」
「いいの?」
「うん」
「じゃ、私やるね」
そう言って寝室に一組の布団をベッドの横に並べる。



