「………今日から、この学校に転校してきた、トモミです。よろしくお願いします。」

ミサキやユウナが学校を休んだその日、一人の転校生がやって来た。

転校生が自己紹介を終えると、クラスは騒然とした。なんせ、一年前に死んだ… 殺された女子生徒と同姓同名。そして、顔はミサキにそっくりなのだ。



その日の放課後。

「………あ、あの、私、ケイスケ君の事がずっと好きだったんです!!」
転校してきた女子生徒の突然の告白に、呼び出された男子生徒は驚きを隠せていなかった。

「あ、あぁ。気持ちは嬉しいんどけど…………… 」
「………好きな人が、居るんですか?」
「まぁ、そういう事だ。」
「……………その人は、もう死んでるんじゃないんですか。」
「……………!! 死んでるとは限らないだろ!? 死んだのは……………!」
「死んでますよ。ミサキさんは。」
「嫌がらせか!? ミサキを妬んで!!」
「私とミサキさん、似てるでしょ?」
「っ………!! 確かにそうだけど……………!」
「当たり前でしょ。ミサキさんにもらった顔だから。」
「なっ!!? どういう事だ!?」
「知りたいなら、付き合って下さい。」
「……………わかった。」
「やった♪ じゃあ、よろしくね。ケイスケ君。」
女子生徒は、男子生徒に微笑んだ。