「………ミサキ。」
後ろから声が聞こえる。

「あ、ケイスケ君…。」
振り返ると、そこに居たのは同じクラスのケイスケ君。バスケ部のエースで、頭も良い。ムカつく事に、イケメンでもある。

「………どうかした?」
「いや… 帰ろうとしたら見かけて…。 暗いし、女子一人じゃ危ないからさ。一緒に帰らねぇ?」
そして、やたらと私に構ってくる。それで一時期逆恨みされてたし。まぁ、もう無いけど。

「まぁ、良いけど………?」
「良かった。んじゃ、帰ろーぜ。」
ケイスケ君は私より前に出て歩きだした。