そう言ったえっちゃんの顔が 穏やかで、凛々しくて とても不思議な感覚がした。 迷えるチャンス、か。 「えっちゃん、ごめん。ちょっと考えさせて。」 「ん。」 それだけ言ってえっちゃんは 静かに教室を出ていった。 ‥‥帰ろうかな。 日が傾き始めてる。