ボーッとしてる間に転校生の挨拶が終わったらしく俺の方へ向かってくる


「よろしく!れん君!」


げっ!早速話しかけやがって

そして椿という転校生は空いている俺の右隣の席に座った

俺は椿のことを無視していつも通りに窓の外を眺めていた


だが授業中もこいつは


『ねーねーあの先生いつも声でかいの?
うるさー……』

『ここの公式がわかんないんだけど教えてくんない?』


『あの子可愛い!名前なんて言うの?』


いい加減……

うぜぇーーーーーー

やっと授業が終わったと思っても、


「一緒に帰ろー?」

「断る!ついてくんな!他のやつと帰れ!」

「まだ初めてで友達いないの!いいでしょ?勝手についていくだけだから…話し掛けないようにするから!(多分)」


多分って何だ!多分って!!!!

そんな椿の話にも無視して帰る

案の定、あいつはついてきた


「ねーねーあんた友達は?いないの?」


話し掛けねぇーんじゃなかったか?


「あんた部活は?サッカーしてないの?」


うぜぇー


「あんた彼女や好きな子いないの?」


黙れねぇーのか?


「ねー?何で話してくんないの?あっ!わかった!恥ずかしんでしょ?照れ屋?可愛いー!」

「いい加減うぜぇーよ!話し掛けんな!うるせぇーやつは嫌いなんだよ!」


ついカッとなって怒鳴ってしまった、
普通の女子なら泣くとこだと思う、なのに椿は…


「ごめんね?お詫びに遊んであげる!」

「………は?」


あまりの予想できない椿の答えに頭がついていかず、俺は、呆然と立ち尽くした


「あんた人の話聞いてる?私がせっかく遊びに誘ってあげてるのよ?」

「待て待て待て待て待て!どうしたらどうなってこの話になる!!」

「いいから行くよ!」

「ちょっ!……」


俺は椿に手を急に引っ張られどこかに連れられる

どこ行くんだよー

気がつくと商店街に来ていた

は?


「何食べようかなーパフェがいいなーでも、うーん…」

「おい!待て!」


椿は俺の話など聞かず無理やりファミレスに連れて行く

中に入り席に座る


はぁー結局巻き込まれた

その後も他愛のないくだらない話をしてファミレスの前で解散した

一体なんだったんだろうか
あいつといるとペースが乱される

そうしていつも通り家に向かい
今日を終えた