何日も暗い部活は続く

このままではいけないと俺はある行動を起こすことにした

いつも通り部活が終わる


「報告は以上解散!」


コーチの話が終わるとそそくさとドアへ向かう部員

俺は人呼吸して……


「これでいいのか?」


皆は足を止め、ど真ん中にいた俺の方へ振り向く

俺は話を進める


「このままだと試合にも勝てないだろ?
今のこの雰囲気を見て勝てると思うのか?
俺はやだ!ここで何もかも諦めんのは
続けたいんだ!やりてぇんだよ!
サッカー!皆だって一緒だろ?れんの事は俺が説得する!試合だけは絶対出させる!!だから…諦めないでもう一度頑張らねぇか?」
 

相変わらず静かな部室で誰の声も聞こえない

もう、手遅れか……もう少し早く踏み出すべきだったのか…


「そう、だな!れんの事は広斗に任せた
さて皆どっか、甘いもんでも食べに行かねぇ?」

「よし!お前のおごりなら行ってやろ!」

「え?!」

「俺、特大パフェで!」

「俺ケーキ!」


みんな、俺の思いに答えてくれた


「広斗は?行かないのか?ファミレス!!」

「………行く!!!」

「よし!せっかくだから先生のおごりで!」

「おい待て!なぜそうなる?」


れんとかれんちゃんはいないけど、静かな部室は少しでも明るさを取り戻した