死者の彼女からのメッセージ

そして部活が終わった帰り道

俺はこっそり後ろからついて行く

声が聞こえるか聞こえないかの距離で

でもその二人は無言のまま

先に話したのはれんだった


「マネージャー、仕事なれた?」


かれんちゃんは急に話し掛けてきたれんに驚きながら質問に答える


「あっ、はい!」

「それは良かったな」


短っ!会話短くねぇ?

だか、れんはやはり感付いてたらしくまた質問を始めた


「俺に何か話があったんだろ?何?」 

「えっ!あっ……」


流石のかれんちゃんもこの質問には驚きを隠せないのだろう


「ん?俺まずい事言ったか?」

「言って…ません……?」

「クスクス、マネージャーおもしいね?」


おっ!れんが笑った!俺さえも驚きまくっている

だってあいつが笑ってる姿なんてレアもんだし

ホント予想を超えるよ、アイツは…


「で?俺に何の用?俺、あまり気が長い方じゃねぇーよ?つか、俺、短気だし?」


そう言うとれんはまたクスクスと笑い始めた

これにはかれんちゃんも慌てた様子


「えっ?いや…私、
れん君の事……━━好きです…
もし良ければ、付き合ってください!」


れんはかれんちゃんの告白を聞いた後クスクスと笑っている

俺もかれんちゃんもクエスチョンが頭の上に浮かんでいる事だろ


「あの〜…れん君?」

「クスクス、あっ、ごめんごめん!今までのあの行動何だったのかな〜と?」


れんは相変わらずお腹を抱えて笑っている

てか、やっぱり気付いていたんだな?

俺達のあの作戦…

無視しやがって!全部無駄じゃねぇーか!


「気付いていらっしたんですね?」

「それはね?あんだけ目立つ事してればね?
それにしても良く広斗が手伝ったね?
何吹き込んだの?」

「いや、吹き込むだなんて…広斗君の方から声かけてくださいまして…」

「へぇ~、あいつがねぇー?あっ!
さっきの答えだけど、いいよ?」


え?


「え?」


あいつ、どんな考えしてんだよ!?


「クスクス、何その反応!俺なんか変な事言った?」

「え?いや、意味分かってます?
付き合うってショッピングではなく……」

「わかってるよ!恋愛って事でしょ?
で?それだけ?他に話しある?」


あれ?何か…かれんちゃんいじられてねぇ?


「これ以上は話す事は無い、です…」

「じゃー俺からいくつかお願い聞いて?
敬語はナシね?それと俺の事れんって呼び捨てで呼んで?プラス日曜日部活休みだからデートね?」

「え?えっ?えっ!?!
はい?わかりました?」

「クスクス、やっぱり面白いね?
かれんは!よろしく!」

「はい!よろしくお願いします!」

「ストップ!よろしくお願いしますじゃなくて?」


不気味な笑みを微笑みながられんはかれんちゃんに問いかけた

かれんちゃんは顔を赤らめて答える


「よっ、よろしく?……」

「はい!良く出来ました!」


れんは優しくかれんちゃんの頭を撫でた

その光景を見た俺は自分の家へと足を進めた