無言が続く部室

先に口を開いたのはコーチだった


「負けちゃったな?」

「………はい…」


コーチは泣きそうな顔で口を開く 


「明日からは違う他校のコーチになるんだお別れだな?」

「え?」


そんな話を聞いたのは今が初めてだった俺は目の前が真っ白になっていく


「頑張れよ?待ってるからな?」


そう言って俺の左肩をポンと手を二回たたくそしてコーチは部室を後にして出て行った

そして今まで黙っていた顧問が近づいてきて俺の目の前まで来て言った


「実はな、先生も学校辞めるんだ会えなくなるな?」


先生まで何を言ってるのかよくわからない


「まぁーそゆう事だお前は進め!ほら行け!振り向くなよ?」


先生は俺の両肩を掴みドアの方を向かせた

そして背中を押す

後ろから先生の泣く声が聞こえた


「お世話になりました」


俺はつぶやき部室のドアを開いた