『れ...ん...〜』


━ドン.ドサッ.━

━バンッ━


『痛ってぇー、何すん.....え!?』


『か...れん? おい! かれん!!』


『おい!起きろよ...返事しろよ....なぁ〜..かれ..ん?』


『ごめん...ごめん...俺が悪かったから、何でもする、バイトもしていいから、だから...お願いだから...眼を覚ましてくれよーーー... .』


『かれ...ん.........』


俺はかれんの頭を膝に載せ声をかける
泣きながら必死に名前を読んだ


「おい!誰か!人が倒れてるぞ、」


「ヤダ……ひどい怪我」


「あれ、もう死んでんだろ?」


「あんな若いのに、可哀想」


野次馬達は次々と色々言って立ち尽くしていた


頼む

頼む!

誰か!

誰か!!

助けてくれ 誰でもいい!


救急車が到着しかれんと共に救急車に乗り病院へと向かった

でも運ばれた病院で知らされたのは……



「ご冥福お祈りします」



「嘘だろ?……嘘だって言ってくれよ!
あんた医者だろ?なぁー助けてくれよ!
かれんを…かれんを!助けてくれよ!
頼む何でもする!俺の心臓でも何でも使っていいから!助けるって約束したんだよ!」


先生は黙って下を向いたままそのまま何一言話すことなかった


嘘だろ?やめてくれよ…

かれんの血で染まった俺の頬には涙が伝っていた