次の日いつも通り椿と一緒に学校へ向かった
そして、その日の休み時間、
予想もしていなかった奴が俺の席の前で止まり話しかけてきた
「広斗ー…」
「よお!れん……久しぶりだな?」
広斗(ひろと)は俺の小学校からの仲"だった"
「今更何のようだよ」
「まぁー、そう怒んなよ、少しいいか?話したいことがあんだよ!」
そして俺は広斗に連れられて屋上へと向かった
広斗はフェンスに手をかけ外を眺めて黙っていた、その空気に耐えられない俺は広斗に話しかけた
「一体何なんだよ!要件言えよ!」
するとようやく広斗は口を開いた
「れん…お前…変わったよな」
広斗は相変わらずフェンスから離れずこちらを見ようともしなかった
「はぁ?何が言いてんだよ」
「俺さ、後悔してんだぜ?これでも、あの日サッカーをやめると言い出したお前を止められなくて」
「その話はもういい」
いい加減耳にタコだ
顧問だのコーチだのチームの皆や学校の奴ら
もちろん広斗にも言われた
こんだけ言われればもう散々だ
「まだ引きずってんのか?」
「そうだとしたらなんだよ!もうお前には関係ないだろ?」
誰にも俺の気持ちなんかわかんねぇーんだよ!
大事な人を目の前で亡くした気持ちなんか
「れんお前…俺のことなんだと思ってる?
お前の事が嫌いになって離れていったとでも思ってんのか?」
「サッカーをやめた俺に呆れたんだろ?お前にとって俺はいいライバルだもんな?」
そうだ、あいつはあの日俺に、その話をして、消えていった皆してあの日以来俺の周りは人が次第に消えていった……
「やっぱりそう思ってんのか…誤解だよ
れん!俺はお前を見捨てたわけじゃねぇーよ!」
そうゆうとようやく広斗は後ろを振り返り俺に言った
「れん!戻ってこいよ!俺は、お前から離れたんじゃなくて、お前から離れていったんだよ!」
頭が真っ白になった何言ってんのかわからなかった
何言ってんだよ!意味わかんねぇー
だって皆……
「あの日の事よく思い出せ!本当に皆から消えていったと思うか?」
あの日、俺は、……