そして一週間ぐらい過ぎたある日
俺は下駄箱で立っていた
「お待たせー!待ったー?寒いんだから教室で待っとけばいいのにあっ!わかった!また唯ちゃんからのお呼び出し?」
椿は俺の腹を肘でつつきながら言った
「茶化すなよ!合ってるけど…伊藤はどうして俺の事諦めねぇーんだろ?」
俺は軽い相談をこいつにした
「それ程好きなんでしょ?恋愛に法律無いでしょ?唯ちゃん可愛いと思うけどなぁー」
もういつもの日課になっている俺の家に向かいながら話をする
今までの俺なら誰かを待つことも
誰かに相談することもなかった
椿に会えて自分がここまで変わった事に気づくのはもう少し先だった
「おっじゃましまーーすてか何かただいまって言いそうになる」
「別に、構わねぇーよただいまでも」
「変なのー!」
そしてあつもといつも通り俺の部屋での他愛ない話をする
今日は伊藤の事についてだった
「でも唯ちゃん礼儀正しいし、モテるし可愛いし頭いいよねー」
椿はお菓子を食いながら漫画を読みながらぐうたらな姿でそういった
「逆じゃねぇーのか?クスクス」
寝っ転がっていた椿が急に俺の方を振り返ってほうを膨らませて言った
「それどうゆうことよ!」
「お前は礼儀がなってねぇーんだよそれにモテねぇーのはお前に女子力がねぇーからそれと、伊藤が頭がいいんじゃなくて、お前が頭悪すぎんだよ!」
「ひっどーーい!」
自分の部屋が笑い声で賑やかになる
どこかで願っていた、この生活が崩れないように
「じゃー帰るね?」
「あ~また明日な?」
俺は、玄関まであいつを見送った