隙間から覗き見る彼は…鋭い目をしていた。
あれだけの勢いで殴られて微動だに動いていない。
「フン。邪魔をするなど笑止!一撃で終わらしてくれるわ!」
マントを払いのけて一呼吸。
銃を空に構えた。
「唸れ!!ダイヤモンドダスト!」
銃から放たれた黄色と水色の光は空に向かっていった。
そして次の瞬間。
凍てつく吹雪がスルトのまわりに降り注いだ。
「さぶっ!!」
影響はまわりにもある。
燃えていた家は鎮火。スルトはみるみる氷づけになった。
…お母さん!助けるなら今だ!
「ごめん、昴君!」
僕は昴君をおろして実家に向かった。
どうか…!無事でいて!
焼け焦げた家はモロく…今にも崩れそうだ。
「お母さん!由夏ーっ!」
大きな声で叫ぶ。
…返事はない。
もしかしたら外出してたかも。
もしかしたら……。
もしかしたらってなんだよっ!
僕は焼けた木材をどかしていく。
その時、木材の一つが僕の足に倒れてきた。
「っ…!」
とがった部分がふくらはぎに突き刺さった。
ドクドクと血が流れ刺さった部分が熱くなる。


