インフィニティ(仮)

それだけを言い残し去っていった。



「はぁ…。」


僕は壁にもたれかかりズルズルと地面に向かって落ちていく。


ただ…。 ため息しかでない。



僕は騙されてた。


信じていたのに…。弥生も救えず、
沢山の人の命を奪っただけだった。


いろんな事が頭に入ってくる。
滴る汗が頬を通って下に落ちる。


「暑い…。」


なんだか今日は気温が高い。


突然ドーンと大きな音がして部屋が大きく揺れた。


「な…なにっ?」

少し高い位置にある鉄格子を見つけた。


よじ登るには高すぎるよ…。


鉄格子をしばらく眺めていると、後ろから鉄を叩く音が二回した。



振り向くと見覚えがあるようなないような…そんな男の人が牢屋ごしに僕と対面していた。


二人とも黙ったまま見つめあう…。


僕の前にいる男の人は…笑顔を見せてブイサインをした。


「イェイ!イェイ!久しぶり!」


……あっ。そうだ。アスガルドに来たときに寝そべってた人だ。



僕も苦笑いで笑顔を返す。


「君の持ってきたよ!」