インフィニティ(仮)

「少しくらい大丈夫だよ。」

そう言って浩平君は笑った。


…そうだよね。少しくらい…。


「行くかい?僕と一緒に?」


僕は頷いた。

弥生を元に戻すんだ。

「止めとけ。ありゃあ、お前らの手におえる代物じゃない。」

右側にいた片目の男の子が低めの声で僕らに話しかけた。


「うるさいなぁ…コイツ頭固いんだよ。」

ふと僕と目があった。


同い年とは思えない落ち着きと冷めた瞳が…怖がった。


「あ、そいつ橘 清十郎(たちばな せいじゅうろう)ね。」


紹介されてしまった…。


「ぼ…僕、如月恭…。」


僕は精一杯の引きつった笑顔で自己紹介した。

うう…死ぬ…。


「…まあ、お前らじゃあユミルの輝石にたどり着くのは無理か…。」


清十郎君は顔を背けて寝てしまった。



「…む…無理なの?」


僕は浩平君に涙目で聞いてみた。


「二人の力を合わせれば行けるって!心配すんな。弥生ちゃんは戻るよ。」


そう…やらなければ弥生は戻らない。


…弥生を助けるんだ!