「よっ。」
後ろからいきなり声が聞こえたかと思うと、那流が立っていた。
後ろには横田もいる。
「おっそーい!知由美が寒い寒いって文句言ってうるさかったんだよー!?彼氏ならもっと早く来て知由美をなだめてよ!」
「そんな無茶な…」
奈菜がやっと来たー!と叫ぶと、頬を膨らませて那流に文句を言う。
無茶なその怒りに那流は苦笑して返す。
――というか、奈菜さん。本人目の前にいるのにそれ、言いますか。
私は突っ込みたくなったが早く帰りたいし、空姫様探しを促した。
「そんなことどうでも良いから、早く空姫様探そうよ。」