「うわぁっ!」







「―――ッ!?」







後ろから驚愕の声が上がる。男子たちだろう。








私はというと化け物に睨まれたような気がして、へたりと座り込んでしまった。








横に雛が同じような格好をしているところを見ると、きっと雛も同じような思いをして座り込んだのだろう。









その時、化け物のいる部屋の壁に赤色になっている場所があった。








真っ白な壁に対してひどく目立つそれを無視することはできず、那流に引き起こしてもらい、それに近づく。







途中、あの化け物の目がじろりとこちらを見た気がするがきっと気のせいだろう。…気のせいだと思いたい。







壁に合った赤色のそれはどうやら文章のようだ。