――罪…?





  
  私達が?







  犯した?







何のことか聞こうと女の人を探すがどこにもいない。







「あれ?あの女の人どこに行ったの?」







「知由美?どうした?」






「いや、あの女の人。どこに行ったかなぁ…って。」






私がそう尋ねると那流はキョトンとした顔でこちらを見つめる。






「何言ってんだ。さっき、そこの扉からでてったじゃねぇか。」






え、と那流が指差したところへ向く。





そこは私がこの部屋に入るためにくぐった扉で。







――意外と長い時間考えていたのかな?






そう思って、気にしないことにした。