…――ッ。
気が付くと、知らない部屋にいた。
和室ようなその部屋は妙に居心地がよかった。
「ここ…どこ?」
誰もいないのでこの問いかけに答えてくれる人はいない。
でも、私はきっと空姫様に関係ある場所だと思う。
気を失う前の流れからいってそうに違いない。
「お目覚めになりましたか。」
「うぇえ!?」
――いつからそこに!?
先程まで誰もいなかったのに、いつもまにかつい先程(私の中では気を失っていたのでつい先程だが、もしかすると長い時間が経っているかもしれない)会った女の人が私の後ろに立っていた。
「どうぞこちらへ。皆様がお待ちです。」