「え、何で?」
間違っていると告げた雛にキョトンとした顔で那流が問いかける。
「何でって…。だってそれ省略したバージョンでしょ?本当はもう少し長いの。小学校の教科書に載ってたじゃない。」
忘れたの?とでもいうようなあざ笑うかのような顔で雛はこちらを見てくる。
――うん、すごくうっとおしい…!何?何様のつもりなの!?
私が心の中で愚痴っていると
「ま、あんたらの脳味噌じゃ覚えてないか。本当は
通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細道じゃ
天神さまの 細道じゃ
ちっと通して 下しゃんせ
御用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
お札を納めに まいります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも
通りゃんせ 通りゃんせ
っていう感じなんだけど?」
