「えぇ。やだよー。勉強しなきゃなんないし。」
「そんな事言わずに!お願い!」
奈菜は手を合わせて頼んでくるが、私はまだ了承し切れない。
「下葉も一緒だからさ!」
「え。那流も?」
下葉 那流。私の彼氏だ。
付き合っていることは公にはしていない。
付き合っているといってもキスはしておらず、一緒に帰るだけの純粋無垢な付き合いだ。
「知由美を誘うためにがんばって誘ったんだよー。それに、下葉なら横田もつれてきてくれるし…。」
「ははぁ…。成る程ねー。まぁ、いいよ。私のときはだいぶ相談乗ってもらったし。」
