「ぎいぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
……あたしは今人生で重大な危機にあっている。 そう。 もうお気づきだろうか…
「ち、遅刻だ!!!!!!(泣)」
「今日から入学式だよ? あたし、何してんだーバカやろー!!!」
そう、今日はあたし、田宮 凛の高校入学式!
昨日の夜にワクワクしすぎて中々寝付けなかったんだ。
いや、これでもあたし友達できるかな?とか思ったりするんだよ?
ついでに彼氏とかできたるするのかな?とか、思っちゃったり思っちゃったり…
黒髪ストレートのヘアに念入りにブラシでとかして、白いシャツに真っ赤なリボンを通す。紺色のベストを羽織り、
「まぁ、これでいっかな?」
鏡で念入りにチェック、少し化粧もして優雅に朝食をとる。。。
「んなこと、やってられっかーーー!!!!
こっちは遅刻だっつーの!この際ご飯なんて抜き抜き!!」
(…皆さん説明しよう。
凛は美人で清楚なイメージだが、性格は
超のつくほどのガサツ!!
まぁ… 良く言えば男前? )
「いや!いーから作者!!!
まだ皆にはその事実を知られなくないの!!」
(いや、もう主人公の第一声が寝坊の悲鳴ってとこでoutでしょ……)
「ってか、時間!やばい!!8時5分!?
入学式、10分からだよね!?
今から行ったら急げば5分でつくか!?
いや、つく距離なのか!?
まずすぎる!! 入学式から遅刻とかあたしの人生おわる! 」
あたしはドアを蹴破るのかぐらいの勢いで家を飛び出していった。
「サァァァァ 」
「わぁ、綺麗… 桜だ。」
ドアをあけた瞬間(いや、ぶち破った?)、目の前に広がるのは風に吹かれて微かに散っている桜。
「なんか、やる気出てきた!!!!」
「これから、頑張ろーーーーー!!!!!!」
あたしは思いっきり叫んだ。
とりあえず、
「走れーーーーー!!!!」
あたしは多分、小学校の運動会よりも早く走ったと思う。