「繰り返して。5月24日」
「5月…24日」
「午前9時試合」
「午前9時…試合?」
「夜から誕生日」
「夜から誕生日…って、ちょっと待って!試合って何の?」
「野球」
「野球?」
「24日に練習試合入って、俺、それに出させてもらえることになったんだ」
「え!?凄いじゃん!中学に入って初めての試合だよね?え〜、凄い!」
「日曜日だから、バスケ部は休みだろ?」
「あ、たぶん」
「応援に来いよ」
「うん!必ず行くね!」
「…あのさ、まだ続きあるし、もう1回復唱して?」
「わかった」
「じゃあ、5月24日、午前9時から試合」
「えと、5月24日9時から試合」
「夜から誕生日」
「夜から誕生日」
「…」
「ん?」
「…31日、デート」
「え…」
「はい、復唱は?」
「あ、31日…デート…」
「ってことだから」
「え!?ちょ、は?」
「31日は、体育祭の振り返り休日で学校休みだし、部活も休みになるはずだからさ…デート」
「いいの?」
「当たり前だろ。逆に断る理由ねーし…」
海斗は顔を真っ赤にして、そう言った。
「…勘違いするじゃん…」
そんな顔がとてもかわいくて、そうつぶやいてた。
「えっ?」
「ううん。ありがとう」
海斗は、ずるい。
優しくて、かっこよくて…。そういう要素を駆使して、私をどんどん好きにさせる。
「んじゃ、また明日な」
ポンッ…
「っ!!」
ほら、また…。

