私も、
海斗も、
親友の澪もそれぞれ小学校と同じ部活に所属した。
でも、それなりに実績を残してきたことは全て忘れて新たな気持ちで栄光を目指して練習に励んでいた。
そして、
海斗にデートの話を持ち出した今日も部活がある。
まだ1年生の私達は、体力作りのためのランニングや筋トレなど、ボールに触っていない時間のほうが圧倒的に長かったけど、それなりに楽しく練習をしていた。
でも、
今日は海斗の朝の態度が気になって、1日中上の空だったから、部活に集中できるか不安だった。
「葵、部活行こ」
朝の出来事を知っている澪は、いつもより声のトーンを下げて私に言った。
「うん…」
重い足取りであることを感じながら教室から出ようとした時、海斗と目が合った。だけど、この日ばかりは「一緒に帰ろう」なんて言い出せず、どちらからともなく視線をはずして部活に行った。

