その日、 海斗といつものように一緒に帰っていたはずなのに、道中の会話の内容が手紙が気になりすぎて、覚えていなかった。 「じゃーな」 「えっ…」 「は?えって、もう家なんすけど?」 「あ…ごめ。じゃね」 「おう…?」 だから、気がつくと家についていて、「せっかくの2人きりの時間が…」って思いつつ、 やっぱり手紙のことが気に入って、 「ただいま!」 と、声を発するなり母の「お帰り」の声も聞かずに自分の部屋に入った。