俺の幸せの欠片


―――本当に可愛いなぁ……

荷物を逆の手に持ち替え、空いた手で
彼女の手を掴んだ。

そのまま彼女を引っ張り、止まっている足を歩かせる。


「君が俺の事を嫌いだとしても、俺は君の事が好きだよ。」


見上げてきた彼女の顔は真っ赤。

でもね、赤い夕日が隠してくれるから、きっと誰も気づかないよ。


俺はこの瞬間、君を思う存分抱きしめたくなった。