やばい、やばい、やばい!!




私は全速力で走っていた




コートもマフラーもしていないことに気づかないまま、ただ走り続けた




道ゆく人が、ギョッとしながら私を見てることにも気づかない



わたしの頭の中にあるものは一つだけだった




私は、ある場所へと走る足を向けた