「はぁ……?」 森川はよくわからないといった声を出すが、俺の口元は緩んでいた。 久々に楽しいことが待っているような気がする。 「そうだ。育てるならもうこいつって呼ぶわけにはいかねーな……」 猫の頭をなでる。 桜の季節、桜の木の下にいたおまえの名前は…… 「よろしくな、さくら」