「…ははっ」


乾いた笑いがもれた。



───夢で見た、光景だ。



このあと俺は言われるのだ。



長瀬からは結菜は自分のものだと、結菜からは自分は長瀬が好きなんだ、と……



ぶるっと体が震えた。



すぐさま2人に背を向ける。



俺がばかだった。



もういい。



もうたくさんだ。



もう、結菜なんて、嫌いになってしまいたい…。