「あたしは……玄野くんのことは…っ」


結菜が苦しそうにそう呟いたとき、耐えきれず俺は結菜を強く抱きしめた。


「く、玄野くん…っ!」


「どうして……っ、どうして手に入んねーんだよ…っ」



いやだ。結菜を俺だけのものにしたい…!



「結菜っ!」


突然後ろから声がした瞬間、腕の中にいたはずの結菜が長瀬の胸の中にいた。



「諒ちゃんっ!」


ほっとしたような声をだして長瀬に微笑みかける結菜。



なんだ…?何が起こっている…?



「結菜は俺のもんだ。手出すんじゃねーよ」