世界の端っこの音


彼に抱きしめられて彼の声がますます響いてくるような気がした。

「くるみちゃん、すきだよ」


彼は抱きしめていた腕を緩めて、私を見つめて言う。


私の気持ちも言わなきゃっと思って口を開けようとしたその時。