ー見慣れた風景の中で君を見つけたんだ。僕の気まぐれな歌を歌っている君をー


高校2年になった春、高校生活にも慣れ毎日当たり前に流れていく日々を送っていた。


放課後はいつものちょっとシャレたカフェで宿題をしている。
私は親のもとを離れて生活していて、そのカフェの店長さんが私のマンションの大家さんだ。

だから、いつもきてるわけでもなくて、このカフェのお店の歌は私の好きな歌ばかりなんだ。


ー春の木漏れ日の中に君の笑顔が愛しいー

あっ今日も流れている。
Springshineの桜だ!!

やっばりいいな〜!
特にこの声!!
高音は心に響いて、低音は私を優しい気持ちにしてくれる。

歌ってしまいそう。
いつもなら、カフェだから鼻歌で我慢してるけど、今日は小声で歌ってしまった。


今日は恥ずかしくないや。



それが貴方と会えた奇跡になるならうれしいから。