「お先に失礼します。お疲れ様です」

そう言って部屋を出て靴を履き替えて駅に向かう。

同期とたわいない話をしながら駅まで行って、ホームで「お疲れ。また明日」そう言って別れるのがお決まりになっていた。

電車に乗って「やっとおわった」と思いながらボーと過ごす。

この時間が好きだったりもする。



「おかえり。ご飯できてるわよ。手洗って着替えたらご飯にするよ」

家に帰るとママが笑顔で迎えてくれる。

パパも仕事から帰って来てて家にいてテレビ見てる。

妹はままの手伝いをしてる。

夕飯の時は今日の話をしたりくだらないことを話したり毎日賑やかな時間。


それが当たり前だと思っていた。

今考えたらどんなに幸せだったか…

当たり前過ぎて幸せだって思なかったよ。