艶のある怪しげな笑みに、私は従うしかないと思った。 彼は、わかってるはず。 私が、高校時代付き合ってた一之瀬桜だって。 彼を振ったのは私。 でも、原因は浮気をしていた彼だ。 そこに、フランス引越しの話が出て、私から別れを切り出した。 大好きで、よく彼のことで泣いたっけ。 もう、終わった恋なんだけど…な。 そのまま私は彼に連れられて会社の中を案内してもらった。