「・・・うん。また明日ね。」 ガラッ 窓を開けて空を見上げる。 毎日11時。 電話を30分だけするのが 私達の日課。 遠距離になって一年。 とてもとても長い一年だった。 「会いたいなあ・・・。」 そう呟く私の声は誰に届くこともなく 消えていく。 電話の相手、祐輔とは付き合って3年。 高校の先輩だった。