「いいかげん許してやったらどうじゃ
今のお嬢さんは思い込みすぎておる
まるでわしが拾う前のあの子達のようじゃ
お嬢さんは一人で生きていこうとし過ぎじゃ
もっと他人を頼れ」
そう言うと神父さんは子供達の様子を見に行ってしまった
「…そんなの…っ」
そんなの分かってる…
自分がおかしいって事くらい…
誰かに頼らなければならない事くらい…
だけど
いったいどうやって頼ればいいの…
誰に頼ればいいの…
家族や親戚や友達なんて皆いなくなって…
リュカだって信用してはいけない…
そもそもこんな私を受け入れてくれる人なんているはずない…
いるはずないのに…
私の目からは一滴の涙が落ちた

