「お父様もお母様も俺のことを愛してはいない
元々今のお母様は本当のお母様ではない
俺の本当のお母様が生きていた時は
お父様もちゃんと俺自身を見てくれていた
けれどお母様が病気で亡くなった後、
しかたなくお父様が再婚した相手は
国のお金を使い込み、足らなくなれば
麻薬にまで手を出す悪女だった
そんな彼女に洗脳され、お父様までおかしくなってしまったんだ
再婚相手との子どもができると
いよいよ俺の扱いも酷くなった
お前なんか要らないと何度言われたか
そして3年後には次期王を決める儀式がある
普通なら第一王子である俺が次期王なのだが
あの女はそれが許せなかった
だから今回、俺をこんな旅に出して
盗賊に襲わせて殺させようとしてるんだ
だから俺はお前達を呼んだ
あの女の言いなりになんてなるもんか
絶対に無傷で帰ってトゥルラッカ王国の次期王になってやる…」
アランが拳をぎゅっと握りしめる
私も彼も黙ってそれを聞いていた

