朝、目が覚めると私達はすぐに出かける




今日は地元で有名な一座、

ルワーノの手伝いをすることになっている




裏方なので気負う必要もないが、

今日はフードが被らない方が良いと彼に言われた

とすると、あれをしなくてはならなさそうだ


未だに苦手なあれに頭を悩ませながら

一座目指して歩く







「昨日、大丈夫か?」



ふと彼が聞いてきた



昨日とは夜の依頼の事だろう


昨日は思わぬところで襲撃されたが
 

彼が殆ど処理してしまった



「リュカのお陰で大丈夫」



私もそれ程弱くはない筈だが、やはり依頼屋最強と言われる彼には足元にも及ばない


「そうか」


彼はぽつりと呟くとまた歩き出す