「ねぇ、報酬はいいの?」 あの後、拍手喝采を浴びた私は一座の皆に挨拶もせず、報酬も受け取らず 夜の道を歩いていた 「お前の演技で十分」 ケラケラと彼は笑いながら答える 「笑わないで」 そんなに下手なら早く言ってと小さく呟けば 分かってないと彼に溜め息をつかれた