俺はいつものように戦っていた
隣で味方が斬られそうになっていても助けずただ自分の目の前の敵を斬っていった
いつだって自分が一番で
他人を助けようなんて思った事がなかった
俺はもう、人間なのかさえ分からなかった
国から最も強い人間兵器の子どもを作れと命令が来ると
当時最も平軍で戦において強かった男女が子供を作った
それが俺だった
両親は育ててはくれたが愛はなかった
そして間もなく戦死した
何も思わなかった
しかし、遺伝からか幼い時から剣の腕は確かだった
力では及ばなくても速さで補うことができた
そして、十歳にして平軍一の剣豪になった

