依頼屋



「見回りとか来るから、規定の時間になったらちゃんと部屋にいろよ」


外で野宿しようと思っていた私の心を見抜くように彼は言う


「あと、言っておくがここは弱肉強食だ


いくら国軍がいるからってここの男達に殺されないとは限らない


大人しくしとくんだな」


そう言って彼は自分の部屋に入った


無表情で冷淡な言い方だった


…彼はいつからここにいるのだろう


彼も私と同じように捨てられたのだろうか


…もう、何も考えたくない


誰にも会いたくない


今日は寝よう


少女はベッドに横たわった