「お前、名前は…リゼリアって言うのか」 私をここまで連れてきた少年が言った あの男を黙らせようとしたら彼に止められた この少年は睨んでも睨んでも全く怯まない それに、人の気配に敏感な私が、木の上に登ってたことに全然気が付かなかった 完全に気配が消えていた この人…ただ者じゃない… 「リゼリア、ここがお前の部屋だ 俺の部屋の隣だから、何かあったら言ってくれ」 彼の部屋の隣…? 冗談でしょ…? こんな得体の知れない奴が隣に居るってだけで眠れない