依頼屋



少女は近づくことに気が付かず寝ている


…あぁ、そんなもんか


内心少女に期待していたのでがっかりだ


しかし、男が少女に手を伸ばしたその時だった


少女は近くにあった丈夫な木の枝を使い、お頭のみぞおちに入れた


お頭の背後には大きな木の幹があり、逃げられない


「…てめぇ……うっ!!!」


少女は枝に力を込める


「お、おお頭!!!ひぃっ!!」


部下が助けようとするが、尋常じゃない殺気に腰が抜ける



…面白れぇ


このままじゃお頭の方がヤバそうだ


「おい、止めとけ。お前国軍に殺されるぞ」


俺は木から降りて少女から枝を取り上げて言った


少女は俺を睨む


俺はそれを気にせず言った


「お前らもこいつの強さは分かっただろ。
いい加減にしないと殺されるぞ」


「チッ…行くぞ」


「…お、お頭待ってくだせぇ」