依頼屋



俺は少女が出て行った後を追った


すると、俺がいつも使っている木の下で寝てしまった


俺は気配を消して近寄る


桃色のぷっくりとした頬と唇


白いきめ細かい肌


ブロンドの艶やかな髪


どれをとってもやはり彼女は美しかった



俺はいつもの位置を彼女に譲り、木の上に座って本を読んだ


すると、先程の男達がまたやってきた


「(お頭、寝てますよ!)」


「(ああ、お前らしっかり取り押さえろよ)」


丸聞こえなひそひそ話と、下手くそな気配の消し方で少女に近寄る


…あいつらも馬鹿だなあ


…ヤバくなったら助けよう


そう思い、傍観者を決め込んだ俺は成り行きを見ていた