「座れ、新入りだ」
中に入ると大皆屈強な体つきをしている男ばかりだった
「おい、ありゃまだガキじゃねーか」
「こりゃあ舐められたもんだ」
「でも、よく見て見ろよ!こいつ、メルディアナの娘じゃねーか!?」
「おいおいこりゃあ何の芝居だ?」
男達は私を値踏みするように見る
「静かにしろ座れ」
私を連れてきた男は淡々と言い、男達は静まる
「なぁ、国軍さんよぉ…
いくらなんでもこんなガキに俺達の背中を預けるこたぁできん
今すぐ劇場に帰ってくれねーか」
「悪いがそれはできん
子どもならそこに一人いるじゃないか
子守なら得意だろう
後は頼んだ」
少女は目配せした方に目を向けた
そこには本当に少女と同じくらいの歳の男の子がいた
目があった瞬間あからさまに逸らされたが少女はさほど気にしなかった
「このぉ…てめぇ」
男は背を向け帰ろうとする国軍の男を殴ろうと拳を上げた
「規則を破る気か、なら此方も容赦はせん」
国軍の男は懐の剣を抜く
「くそっ…」
男は渋々拳を下ろした
「…これだから庶民は…下品で野蛮でむさくるしい…」
ぽつりと言葉を残し、国軍の男は帰っていった

