依頼屋




少女は何となく心細くなり、父親の服の袖をぎゅっと掴んだ


少女が今日はいつもより沢山歩くんだなぁと思っていると、


大きな荷台を持った馬を引く一人の男の前で立ち止まった


「遅くなってすまない」


「いえいえ、こちらこそ此処まで歩かせて申し訳ない…この子どもが例の…?」


「ああ、俺が育てたんだ…兵士にするには申し分ないだろう」


少女は父親とこの男が何をいっているのか全く分からなかった


ただ嫌な予感だけはしていた


「じゃあ、これが例の金だ


その子を此方へ」


男が少女の手を掴んだ


「嫌!止めて!」


少女は男にナイフを向けるが父親に阻止されてしまった


「…お父様…どうして…」


少女は父親に助けて貰えなかったのが凄くショックだった


「さあ、行くぞ」


少女は男に連れられ、荷台へ乗せられる


父親が助けてくれるんじゃないかと信じて見るが、父親は少女に背を向け歩く


「…お…とう……さま…」


少女は頑丈にロックされた荷台に揺られながら泣いた