「とーにーかーく!!廊下につっ立ってるわけにいかないでしょ。
行くよ~ん」
そう言って、あたしの手をグイグイ引いて追っかけさんたちの間をズンズンといく瑞希。
行くよ~ん。じゃないよぉ〜…
「あ、みず...あいたっ!うぅぐぐぐ〜」
途中まで進んだところで、誰かの足につまづいて転びそうに、、
「いやっ、、!
って、、、ありゃ?」
転んだ衝撃の、顔面強打を覚悟していたのに、全く痛くないから思わず
まぬけな声が出てしまった
「…っと、あっぶね…」
ギュッとつぶっていた目を開けるとそこには、、、ダークブラウンの髪にパッチリ大きな目。
「あ…」
あたし、この人が下敷きになってくれたから顔面強打をまぬがれたのか!!
この人、、、、んと、えっと、
あ!W王子様だ!
初めて近くで見たけど、か、か、か、かっこいい!!
けど、すっごい無表情だなぁ…
って!今はそうじゃなくて!
