「そろそろ結婚したいなあ・・・」
独りで呟いたその言葉は
誰かに聞いてもらえるわけでもなく
静かに消えていく。
明日は休みだし
一日ゆっくりしてようかなー。
ピンポーン
え?こんな時間に誰だ?
「はーい。」
ガチャッ
「友菜!ひさしぶり!」
・・・誰?
「あのー、どなたですか?」
全く知らない。
会ったことないはずなのに
なんで名前知ってるの?
「俺のこと忘れたの?
幼稚園のとき引っ越した広志!
隣に住んでただろ?」
記憶を遡って考える。
広志・・・隣に住んでた?
「あああああ!!!」
「思い出した?」
ニヤリと笑った広志の笑顔に
ひさしぶりにドキドキした。
「なんでうちがわかったの?」
「うちのお母さんと友菜のお母さん
昔からの親友らしくて
友菜に会いたくてお母さんに住所聞いて貰った!」
・・・お母さん勝手に教えないでよ。

