three color


「・・・なんで結翔あそこにいたの?」

「お前、また傘忘れたろ?
だから迎え行ったら雨止みやがって
オマケに春菜は帰った後だし
仕方なく帰宅することにしたんだ。



したら春菜見つけて
男に震えてて
・・・ああ、あいつが春菜を
苦しめてたのかって
すぐわかってさ。


気づいたときには殴ってたわ。」






ポロッ


「おっおい!春菜、大丈夫か?」



一気に緊張が溶け
結翔の背中があまりにも大きくて
やっと安心できて

・・・気づいたときには
結翔の背中で泣いてしまっていた。




「・・・ありがとう。結翔。」



ボソッと小さな声で
呟いたのに

「春菜を守るのは当たり前。
助けるの遅くてごめんな。」


気づいてくれた上に
謝る結翔を見て


・・・優しい笑顔の結翔を見て
ドキッと心臓がなった。




「結翔、もう歩けるから
降ろして。」



地に足が着いて
しっかり踏ん張ることができた


・・・うん、大丈夫。


「春菜、これやるよ。」

ポンと手のひらに置かれたのは
黄色のレモン飴。



口の中にヒョイッと放り込むと
レモンの甘酸っぱい味が広がって
すごくすごくおいしかった。




「おいしいだろ!
俺この飴大好きなんだ。」



・・・ねえ、結翔。
初めてくれたこの飴の味
今でも鮮明に覚えてるあたしを
気持ち悪いって思うのかな?



結翔の大きな大きな優しさに触れ
あたしはこの日に
本当の恋というものを知れたんだ。